カテゴリー「連載-NFLで勝つために」の記事

2007年8月31日 (金)

NFLで勝つために【7】 - 6 Picks / Week

スポーツブックが他のカジノゲームと大きく異なる点は、賭ける側がスケジュールに拘束されることである。すなわち、いつ開催されて、いつLineが出て、いつまでBETを受け付けているのか、それらの情報を正確に把握していなければ最良の条件でBETすることは難しい。

特に、Footballは週一開催であることを意識した観察眼が重要となる。土曜日にカレッジのゲームがあり、日曜日にプロ、月曜日にマンデーナイト、という固定されたスケジュールをBETに活かす方法を研究するのである。

さて、そこで、あなたは1週間に何ゲームの予想(Pick)をしているだろうか? NFLに限ってみると、最大でも16ゲームしかないわけだが、その中からBETするチームの数が問題なのである。

私の結論では、6 Picks / Week が最もパフォーマンスの高いBETができる。もちろん、カレッジが得意な人ならカレッジだけでも構わないし、NFL&カレッジ混合の6 Pickでも条件は変わらない。

6 Pickに固定するというのは簡単そうで意外と難しい。2 Pickくらいしか選べない週もあれば、10ゲームくらい賭けてみたい週も出てくる。また、3 pickに慣れてしまった人がいきなり6 pickに変更するのも容易ではない。予想の精度を確保しつつ高ペイアウトBETが可能な線が6 Pickなのである。

とにかく理屈抜きで、自信があっても無くても、毎週6チームを選ぶ癖をつける。これには異論もあるだろうが、少なくともラスベガスで戦う時に必ず役に立つ。アドバンテージプレーヤーを目指す人なら、今シーズンから6 Pickを実行しておくことをお勧めする。

その理由として、以前にも書いた通り、Point SpreadのストレートBETだけでは17週しかないFootballシーズンで十分な利益を確保するのは難しい。そこで、誰でも思いつくのが、パーレー(Parlay)ティーザー(Teaser)といった複数ゲームを同時にBETする方法である。

その場合、Footballは週末にまとめて開催されるので、1週単位でパーレーを行う。すなわち、1週単位で利益を最大にできるPickが必要となる。それが、6 Pickなのである。

パーレーは期待値的に非常に不利なオッズが付けられているため、一般には「してはいけない賭け」と認識されているが、スポーツブックにおいてのアドバンテージプレーヤーであれば状況は異なる。もし、55%の精度でNFLを予想する力があれば、ラスベガスのあらゆるツールでペイアウトが100%を超える。時には200%を超えるケースさえ有り得る。

察しの良い人なら分かると思うが、NFLで勝つコツは、

毎週コンスタントに勝つ <<< たまに大勝ち <<< 1週でよいから死ぬほど勝つ

なのである。この考え方ができるスポーツブック・プレーヤーは実は少ない。


無論、55%の精度で予想できる人もそんなにはいない。自称「セミプロ」レベルでは、せいぜい52%が関の山であろう。しかし、その実力不足をいくつかの方法で補うことができる点がスポーツブックの面白いところである。

(1) ブッキーが明らかに適正でないLineを付けた
(2) 上手な人からPickを教えてもらう
(3) 信頼のおける予想屋からPickを買う

(2)(3)は、ポーカーなど手伝ってもらうことが難しいゲームとは、明らかに違う点である。

また、(1)に関連してラスベガスのスポーツブックにはいくつかのセキュリティホールが存在する。それを的確に突くためには、6 Picks / Week が必要なのである。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年8月19日 (日)

NFLで勝つために【6】 - Against The Spread

この連載、かなり間が空いたが、シーズン開幕が近づいてきたので重要なところを先にアップしておく。

NFLへのBETの大部分はPoint Spreadで行われる。その結果をハンデ込みの勝敗に直した成績をATS(Against The Spread)と呼び、「勝ち-負け-引き分け」で表される。

例えば昨シーズンは以下のような順位になる。意外なチームが上位にいたり、スーパーボウルに出た2チームが大した成績でないこともわかる。

Team   ATS
NYJ   11-5-0
TEN   11-5-0
BAL   10-6-0
NE    10-6-0
NO    10-6-0
BUF   10-6-0
SD     9-7-0
CHI    9-7-0
STL    9-7-0
SF     9-7-0
PHI    8-7-1
DAL    8-7-1
CIN    8-7-1
IND    8-8-0
KC     8-8-0
JAX    8-8-0
ATL    8-8-0
ARI    8-8-0
GB     7-8-1
NYG    7-8-1
PIT    7-8-1
CLE    7-8-1
HOU    7-9-0
MIN    7-9-0
SEA    6-9-1
CAR    6-9-1
TB     6-9-1
MIA    6-10-0
DET    6-10-0
OAK    6-10-0
WAS    5-9-2
DEN    5-11-0

ATSのデータはシーズン中になれば色々なサイトで更新されるので、必ず毎週チェックを行うこと。賢者のラスベガスのVariance Reportも今シーズンから再開予定である。

オフェンスやらディフェンスやらの難しいスタッツを何時間も眺めるより、このVariance Reportを毎週30分でよいから研究する方が成績は良くなるはずである。Point Spreadは意外と単純なので、騙されたと思って実行してみて欲しい。

Point Spreadで良い成績を残すためには、ATSを数週間に渡って追いかける視軸(長い目)が大切である。すなわち、直近の結果だけに注視しないこと。最悪なのは前週の結果だけをみてBETすることである。

基本的な賭け方として、以下の3つの視点でBETすることが考えられる。

(1) 連勝チームに乗って賭ける
(2) 連敗チームの逆目に賭ける
(3) 連勝または連敗が止まるゲームを狙う

※連勝、連敗とはATSにおいての成績。

(1)と(2)はイメージしやすいBETであるが、初心者が最も負けやすいパターンでもある。もちろん、(1)(2)の視点も大切であるが、更に成績を上げるためには(3)の視点でBETできるようになることが大切。

昨シーズンのATS順位を見てもわかる通り、各チームが五分五分の成績に寄せられるように集まっている。これが、NFLのPoint Spreadに特徴的な結果である。これには様々な要素が絡み合っているが、NFLチームの戦略的なアジャスト能力の高さと、カジノ側のハンデ調整などが相乗的に働いていると考えられる。要は、NFLに賭ける場合は、世の中のトレンドを逆手に取るような視点を常に持っておくことが大切である。

ATSには反動が起こる。

これを頭に入れてシーズンに入るだけでも、きっと成績がよくなるはずである。早速、今シーズンから試してみて欲しい。

他に、ATSをコントロールする要素としては、Home/Away、Favorite/Underdogも非常に重要であるが、またの機会として稿を分ける。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月29日 (日)

NFLで勝つために【5】 - ポイントスプレッドは-110とは限らない

フットボールへの賭けが最も盛んなのは、いわゆる「ハンデ戦」である。Point Spreadと呼ばれ、強いと思われるチーム(Favorite)から弱いと思われるチーム(Underdog)が得点ハンデをもらって賭けが成立する。このハンデを利用してParlayやTeaserといったWagerも行われる。そのため、1つのチームにポイントスプレッドで賭けたい場合、スポーツブックの窓口では「Spread」よりも「Straight BET」と言った方が通じやすい。

ハンデについては、ハンデなし(PK)から0.5刻みで上限はない。NFLの場合は17点くらいまでに大抵は収まるが、カレッジでは30点以上のハンデは珍しくなく、対戦カードによっては45点などプロでは考えにくいハンデも付く。

ポイントスプレッドの配当は「10 to 11」が基本形。これを「-110」と表する。

ここでは、コルツvsブロンコスHome Favoriteでの対戦をハンデ3点と仮定してみよう。

Indianapolis Colts +3.0 -110
Denver Broncos -3.0 -110

この対戦を正確に書くと上記のようになるが、一般には「DEN-3」或いは「IND+3」のみで通用する。DEN,INDといったチームの略称は、テレビ観戦していれば自然と頭に入ってくるものだ。また、ハンデのことを「Line」と呼ぶ習慣にもすぐに慣れるであろう。

さて、ポイントスプレッドに賭ける場合、数え切れないほどの注意事項があるが、ここでは、初心者に分かりにくい±3付近の調整Lineについて解説する。毎週必ず直面する問題であるから、必ず理解して実戦に臨むべきである。

カジノは全てのゲームについて「-110」で受けるわけではない。時には「-120」「+110」といった調整を行って客にBETさせる。最も頻繁に遭遇するケースとしては±3付近のLineに使われる。無論、同じ3点ハンデであれば「+110」のようにプラスが大きいほど配当が良いわけでお得であるが、ハンデ自体が2.5や3.5に動くこともあるのでそう単純ではない。

例えば、前述の「DEN-3」では、「デンバー側にかなり有利ではないか」という雰囲気が市場を支配した場合、カジノは「DEN-3.5」にLineを変更すれば良いように思われる。実際、数年前のラスベガスではこのようなLine変更を行っていた。しかし近年、この修正がペイアウト率に換算すると約10%もの影響を与えることがBETする側に知られるようになり、このような粗っぽいLine修正はカジノの重大なリスクとなるため嫌われるようになったのである。そのため、現在は以下のように調整Lineが付けられ段階的に修正されていくことが多い。

IND +3.0 EVEN
DEN -3.0 -120

これが更に調整されて

IND +3.0 +110
DEN -3.0 -130

のように変更されることもあり、また、ハンデの方を変更して

IND +3.5 -120
DEN -3.5 EVEN

のようになることもある。

上記ケースはいずれもマイナスが20で維持される、いわゆる「20¢ライン」であることが分かる。これをFavoriteとそれに対応するUnderdogのLineで並べてみると以下の通りで、-130で終わるわけではなく、ゲーム開始直前などは-150くらいまで調整されることもある。

Fav -130 → Dog +110
Fav -125 → Dog +105
Fav -120 → Dog EVEN
Fav -115 → Dog -105
Fav -110 → Dog -110
Fav -105 → Dog -115
Fav EVEN → Dog -120
Fav +105 → Dog -125
Fav +110 → Dog -130

この調整Lineはどんなハンデにも付けられるわけではなく、ゲーム結果として起こりやすい±3、±7、±10、±14付近などに使われる。

更には、もっと細かい運用を導入するカジノも現れていて、2006年シーズンのラスベガスヒルトンでは「Fav -117 → Dog -103」といった調整Lineが付くこともある。また、MGMではTotal Over/Underにov37(-115)などというLineを付ける始末である。インターネット上のスポーツブックでは珍しくない端数だが、ラスベガスの巨大カジノがここまでやる時代になったらしい。確かにこの刻みでも数パーセント単位のペイアウト変動があるので当然といえば当然なのだが、そこまでナーバスになっていることを逆に客に悟られてしまうことはお構い無しなのだろうか。オンラインカジノ禁止法案による影響も考えられるが、このあたりはラスベガスとしても試験的な運用の最中なのかも知れない。

以上でLineが微妙に調整されていく流れが分かったと思うが、肝心なのは「どのLineがお得であるか」、それを判定できる能力を身に付けることである。例えば、上記例で、

「DEN -3.0 -120」と「DEN -3.5 EVEN」、この二つ、どちらが得だろう?

解説無しで答えを書いてもあまり意味無いが、微妙に前者の方が有利である。

まずは、ここでは「ポイントスプレッドは-110で賭ける」という基本形が、多くのケースで当てはまらないことがあり、このような比較作業はカジノ間のLineの違いで頻繁に起こることを理解して欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年10月21日 (土)

NFLで勝つために【4】 - Wagerの種類を学ぶ

前記事の時給240ドルの試算は、Point SpreadのストレートBETだけでは不可能である。とてつもない資金があるなら話は別だが、そんな人は「せこいブログ話」には関係ない。$30~50Kほどの資金で挑むことを想定して話を進める。

要するに、Point Spreadと並行して、少ない資金で利益を最大化させるための別のWagerを取り入れ実践していくのである。多くの人が意外に思うだろうが、ラスベガスのスポーツブックにはそれらのツールが無防備に転がっている。無論、中には「地雷」もいっぱい仕込んであるので、ペイアウト率を正しく判定できる能力を身に付けなければならない。結局、ビデオポーカーの攻略法などと作業的にはほとんど変わらないことが言えるのである。

Point Spread
Money Line
Total Over/Under
1st Half
2nd Half
Parlay
Teaser
Super Teaser
Reverse Teaser

具体的には以上のようなWagerが毎週用意されており、我々のターゲットと成り得る。ポイントスプレッド以外にもトータル、マネーライン、パーレーあたりは身近で経験済みの人も多いだろう。

こうして並べてみれば既にお分かりと思うが、Stats分析やLine追跡に同じ時間をかけるなら、その結果をより多くのWagerに展開して最も有利なBETを入れるべき、というごく普通の考え方である。慣れれば労力的にもさほど負担になるような作業ではない。同じ窓口でBETできるわけだから、スポーツブックへ行くためのエネルギーを効率良く使うことができる上に、将来的にはシリアスな場面でのヒート対策にもなる。

次回からそれぞれのWagerについての概要と、どんな場面で有効であるか書こうと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

NFLで勝つために【3】 - 時給240ドル

先にも書いた通り、FootballへBETできる機会は、他のギャンブルに比べると非常に少ない。NFLだけを対象にするなら毎週たった14~16試合。しかも、シーズン序盤と終盤は不確定要素が多く、シリアスマネーをぶつける対象にはなりにくい。そのような環境の中で、より確率の高いPickをこなし利益を重ねていくことは可能だろうか?

答えは「可能である」

過去に試算をしたことがあるのだが、ビザ免除で90日間ラスベガスに遠征するとして「一部上場係長クラスの年収」程度は可能であった。1日5時間週5日で時給を想定してみると240ドル。まったく馬鹿らしい試算だが、事実上の無税収入で、3ヶ月の季節労働としては悪くない仕事である。少なくとも「一般人の持つ資金量」でエントリーできる仕事としては、ハローワークでは見つからない時給だろう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

NFLで勝つために【2】 - 自称セミプロ

NFLやスポーツブックのことを全く知らない人が、このブログにたどり着くとは考えにくいので、NFL Bettingの基本は理解しているとして話を始める。目安としては、賢者のラスベガスの該当ページが100%理解できる人を対象にする。とはいえ、全くの素人からそのレベルに達するのは、2~3週BETしてみれば十分可能である。

さて、Point Spreadが主流のNFLにおいても、強いチーム(Favorite)や前週の結果が良かったチームに人気が集まりがちなのは当然である。しかし、毎週そればかり追いかけていては、一般人レベルから抜け出すのは難しい。そのことが容易に想像できない人はこの賭けには向いていない。どの世界においても、簡単に負けてくれる人がいるからこそ、ごく一部の勝者に利益が回ってくるようになっている。ポーカーにせよ、スポーツブックにせよ、日々の真面目な商売においても全く同じである。

日曜日の朝、スポーツブックに行くと「自称セミプロ」がたくさんいる。ある日、即席で何を勉強してきたか知らないが、「兄ちゃん、コルツ買っときな」と、IND-10.5を私に強く薦めるおっちゃんがいた。このLineを推奨BETにする時点で、この人のレベルが分かる。Footballを知らない人である。もちろん、それが美味しいLineの可能性が全く無いとは言わない。しかし、Footballは事故が起こり得るスポーツである。その事故が序盤に起こればFavoriteが抱える構造的なリスクと相まってBETには致命的なダメージとなる。マニングだろうがブレイディだろうが、ブラッドショウ(笑)だろうが、-10.5とはそういうLineなのである。どんなに自信があっても自分でこっそり買うのが正解で、他人への推奨BETにするような恥ずかしいことはやめよう。ちなみに、こういうおっちゃんはステーション系に多い。それなりのBetterが集まる大き目のブックを好んで出向くようだ(笑)

実は、以上のようなスポーツブックでの一幕こそが上達の第一歩となる。スポーツブックで「ああでもない、こうでもない」と講釈をたれている素人衆(square)のBETをよく観察するのである。その積み重ねの中からSquare Moneyの偏りや、Line Moveを読む力がついてくる。また、スポーツブックだけでなく、インターネット上でもそれらの情報収集はかかせない作業である。ちょうど、吠太郎氏のブログで解説されているので、以下のリンク先を合わせて読むと、NFL Betterに必要な心構えも自ずと理解できるだろう。

・ラインの変化を読む
・逆張りの有効性

| | コメント (0) | トラックバック (0)

NFLで勝つために【1】 - プロローグ

このブログのサブタイトルは「Footballを賭けて楽しむためのBlog」となっているが、実際に楽しめる時間は非常に短い。プロにせよカレッジにせよ週一回の開催日が4ヶ月+α続くだけである。従って、「賭ける」機会も限られているスポーツであり、その中で満足できる収益を上げるには様々な知識と努力が必要になる。

そこで、これからNFL bettingに本気で取り組んでみようと思う人が、まず何から始めればよいか、更にはラスベガスに遠征した際にはどう行動すべきか、など、私自身の経験を踏まえて(ゆっくりと)書き溜めてみたい。ベテラン諸氏にはだるい内容なので読み飛ばして欲しい。ちなみに、ラスベガスのスポーツブックに最も多く足を運んだ日本人は「私」だと自負している(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)